『“普通の人”だから勝てる エナフン流株式投資術』を読んだ感想/初心者のために書かれた実践的かつ基本的な本で兼業初心者投資家に最適な1冊

投資ブログを書かれているハンドルネーム”エナフン”さん(奥山月仁さん)の本を読んだので感想です。

 

著者のエナフンさんは高校生のときに投資をはじめ、サラリーマンになってからは兼業で投資を継続。

はじめのうちは鳴かず飛ばずだったそうですが、アメリカの大投資家であるピーター・リンチの手法を日本株に適用してからは成長株の中長期投資などで資産数億円を築いています。

 

そんなエナフンさんの投資手法や考え方をまとめたのが『“普通の人”だから勝てる エナフン流株式投資術』

エナフンさんと同じように兼業で投資をしている”普通の人”や、株の基礎的なことを知りたい初心者さん、投資家としてレベルアップしたいと考えている方におすすめしたい一冊です。

 

つ・な・げ・よ・う戦略

本書では初心者が知っておくべき投資の基本原則として「つ・な・げ・よ・う戦略」というキーワードで解説してます。覚えやすいですね。

つなげよう戦略とは、

  • つ:自分ならではの強みを理解する
  • な:株価が上昇・下降する流れを理解する
  • げ:株価が決まる原理・原則を理解する
  • よ:自分の弱みを理解する
  • う:株価が上下するキッカケとなった情報の裏付けをとる

というものです。

この5つの切り口で株式投資の基本を説明してくれています。

 

初心者ほど読むべき

本書は株式投資の初心者さんのために書かれた本です。

そのためすでに実績を出している方にとっては退屈に感じられる部分や「そんなことはもう知ってるよ」と感じる部分があるかもしれません。

 

本書では

  • 株価が上昇する理由(ファンダメンタル的な意味で)
  • 成長株投資、割安株投資、循環株投資(景気に連動する銘柄への投資)での投資戦略の違い
  • 大化け株の特徴
  • 株式市場全体を覆う4種類の「株価変動要因」について
  • 株価に影響を与える「リスク」とは?

このような基本的な内容が書かれています。

 

私は株式投資をはじめて10年ぐらいになりますが、実はこういった”超基本的な知識”を知りませんでした。

投資の本はこれまで何冊か読んできましたが、他の本ではあまりにも基本的なことなので無視されてきたのかもしれません。

ですが少なくとも私にとっては知らないことばかりで、「なるほど、これを知らなかったからあのとき大失敗したんだな」と思い当たる節もありました。

 

「株を始めたばかりの頃にこの本を手に取っていれば、今頃もう少し良い成果が残せていたのに・・・」と悔しくなることも書かれていたので、株式投資の初心者さんほど本書を読んだ時の効果が大きいと思います。

 

また、投資の中級者の方やそれなりに成果を残せている方でも、アベノミクス以降の上昇相場しか経験したことが無い方は本書を読む価値があると思います。

景気が悪い時期や誰も株を買わないような閑散期にはどのような戦略で投資をするべきなのか?どのような根拠で銘柄を選ぶべきなのか?どういう銘柄が物色されやすいのかが本書を読めば分かるからです。

 

いま相場に参加している方の大多数はアベノミクス以降に株を始めた方だと思います。

そういう意味ではベテランの投資家以外の方は全員読んでおいて損はない内容だと感じました。

 

マイナス評価な部分と本書が必要ない人とは?

エナフンさんの本ですが、初心者向きの内容ではあるものの解説が不十分な部分もあります。

 

たとえば四季報の読み方や決算書の見方についてはサラッと書かれているため、割安な銘柄や成長株を探す際の【具体的な数字】については別の本で知識を補完する必要があると感じました。

四季報の読み方、決算書の見方については軽く触れている程度なので、途中で出てくる専門用語の意味や四季報で注目するべきポイントについては、本書を読んだだけではよく理解できません。

ROEとは?PBRとは?PERが意味することは?などについては詳しく解説するとこれだけで本が1冊書けるくらいの分量があるので、本書では割愛されています。

 

そのため本書を一度読み終わったあと、

などで知識を補完し、それからもう1回エナフンさんの本を読み返すことで理解度が倍増するんじゃないかと感じました。

まあ専門用語の内容まで詳しく書かれていたら複雑になりすぎて初心者だと混乱すると思うので、エナフンさんの本を幹としつつ、枝葉の知識や用語の意味は別の本で改めて学んだ方がいいです。

 

それから本書は「ファンダメンタル分析」「テクニカル分析」の両方に関係する内容が書かれていますが、どちらかというとファンダメンタル分析寄りの内容になっています。チャートさえ読めればいい!という考えの方には物足りないかもしれません。

その場合は株式投資全体に関係ある部分だけをじっくり読み、四季報の解説などファンダメンタル的な部分は読み飛ばしてお読みください。

また短期投資、中長期投資でいえば中長期投資の内容なので、デイトレードスキャルピングなど短期売買をする方にはあまりおすすめできません。

 

投資家としてレベルアップしたいときに

ということで今回はエナフンさんの『“普通の人”だから勝てる エナフン流株式投資術』の内容や読んだ感想について書きました。

新刊のため2018年の相場に関する情報も例示されており、最近投資を始めたばかりの方でも書かれている内容に古臭さを感じずに読めると思います。

 

株に関する基本的な知識が乏しかった私でも理解できるように丁寧に書かれているので、初心者さんや私よりも株に関する知識が少ない方にもおすすめです。

投資家としてのレベルを上げたい方はぜひ一読してみてください。 

 

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